トップページ > 転倒災害と安全靴 > ⑤厚生労働省が唱える「転倒防止に有効な安全靴」

厚生労働省が推奨する「転倒防止に有効な安全靴」

「STOP!転倒災害プロジェクト」において、“作業内容に適した転倒防止に有効な安全靴の使用”が記述されています。
具体的には、転倒の主な原因のうち、「滑り」と「踏み外し」は、 靴底の滑りにくさを向上させることで転倒リスクを下げることができるとし、「つまずき」は、靴底の構造によって、ある程度の効果を出すことが出来るとしています。
転倒に有効な安全靴に求められる性能を整理すると、次の5 点になります。

  • 足に優しい屈曲性

    靴の屈曲性が悪いと、足に負担がかかるだけでなく、擦り足になり易く、つまずきの原因となります。

  • 疲労を軽減する軽量性

    靴が重くなると、足が上がりにくくなるため、擦り足になり易く、つまずきの原因となります。靴が重く感じられる重量には個人差がありますが、短靴では900g/足以下のものをお勧めします。

  • 適度な重量バランス

    靴の重量がつま先部に偏っていると、歩行時につま先部が上がりにくく(トウダウン)、無意識のうちに擦り足になりやすく、つまずきを生じ易くなります。

    適度な重量バランス
  • つま先部の高さ

    つま先部の高さ(トウスプリング)が低いと、ちょっとした段差につまずき易くなります。高年齢労働者ほど擦り足で歩行する傾向があるため、よりつまずき易くなります。

    つま先部の高さ
  • 耐滑性

    滑り易い床には滑りにくい靴底が有効ですが、滑りにくい床に滑りにくい靴底では、摩擦が強くなりすぎて歩行時につまずく場合があります。
    靴底の耐滑性は、職場の床の滑り易さの程度に応じたものとする必要があります。規格には、安全靴の日本産業規格(JIS)と、スニーカータイプの作業靴として公益社団法人日本保安用品協会が定めたJSAA規格の2つがあります。日本産業規格では、JIS T 8101(安全靴)において、「耐滑性が優れる靴」とは、動摩擦係数が0.2以上と規定され、耐滑性能に優れた靴底を持つJIS規格安全靴には「F」(friction=摩擦 の頭文字)と記されております。一方JSAA規格プロテクティブスニーカーには、ベロ裏に耐滑性を示すピクトが入っております。



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